幸運のひとしずく
わたしたちは観念を永遠・無窮にこねくりまわそうとしており、その観念が意味するところを心から玩味するために、無数の方法でそれを解明しようとします。
偶然のロジックこそわたしたちの現実と未来をより豊富に・・・
より生々とさせるロマンチシズムと言わねばならないのです。
世馴れた通俗的な知恵が、運とか偶然とかを主題とする格言・比喩の類を、どっさり作り出しました。
世界の文学の上等な作品のなかに、もちろん上等でない作品のなかにも、そういった格言や比喩の引用を忘れているような例が一つでもあったでしょうか。
古いラテンの格言、
「幸運の一しずくは一樽の知恵に比敵する」。
・・・古代ペルシャ人の思想のなかにも、おなじ意見があるのです。