知らなかった! 5
思いやり説の根拠と思われるのが、貝原益軒の『養生訓』のなかに「茄子は性寒利、多食すれば必ず腹痛下痢す、女人はよく子宮を傷なう」という一節があること。
すなわち、ナスには体温を下げる作用があるから、食べすぎると腹痛や下痢を起こすし、女性は子宮に故障が起こる、というのです。
子供を産み終えたら、おいしい秋ナスを存分食べさせてやろう、というわけか、「孫の顔見たら許さん秋なすび」という川柳が『柳多留』のなかにみられます。
子孫を残すことが、嫁の第一の仕事と考えられていた時代相を考えると、嫉妬説より、思いやり説のほうが説得力がありそうです。
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